騒音あふれるワンルームの住み心地は
さわやかに目覚めた私は、寒さに身をすくめながらも朝のすがすがしい空気を取り込もうと窓を開けた。
ゴーーーーー!ゴーーーーー!
ゴーーーーー!ゴーーーーー!
そう、我がワンルームはすぐそばを電車が走っているのである。
今、上りと下りの電車がすれ違ったネ。
本日はにぎやかな我が住まいにて、住居の騒音問題について考えたいと思います。
我が住まい、その音環境
私の部屋は、次のような音環境にあります。窓はそちらに面しています。
- 窓のそばを「電車」が走る(ほんの7mくらい先)
- その電車の線路の奥に、「2車線道路」
- その2車線道路の上に「高速道路高架」
はい、たいそう賑やかです。いろいろな音が窓を閉めていても聞こえてきます。
家賃に影響は
まず、家賃について。このような賑やかな場所は家賃引き下げに影響しているのでしょうか。
私の部屋は家賃39000円。
この地域の家賃としてはかなりお手頃。駅徒歩平地10分以内。電車一本20分で街の中心地に出ることができます。地域全体としても都会だよ(田舎出身の私はあこがれの大都会に分類している)。
同じ建物の、廊下を挟んだ反対側の部屋(窓は細い道路に面していて静か)は、確かにどの部屋も家賃が数千円高いのです。不動産屋さんも「静かなこちら側は人気があります」と言っていました。
つまり、我が部屋は少し安くなっている。うれしい。
もっと高級なマンションも沿線に建っています。それらのマンションは、線路側には屋外廊下と玄関ドアがあり、騒音の影響が少ない造りになっているようです(電車に乗ると窓から見えるのでわかる)。
住み心地はどうか
1.3日で慣れました
引っ越し当夜と次の夜くらいは、電車の音が気になりました。
眠りに落ちようとするとゴーーーーー!
うつらうつらするとゴーーーーー!
夜中0時を過ぎてもゴーーーーー!
しかし、3日め以降は全く気にならなくなりました。熟睡。眠りが浅いときも電車の音でハッとすることは無くなりました。
人間のすばらしい環境適応能力よ。
2車線道路や高速道路高架を走る自動車の音については、当初より全く気にならず。
ところがですね、その鈍感な私の安眠を妨げる、一大勢力があったのです。
2.自慢のバイクで爆走するみなさん
それは、決まって金曜と土曜の夜なのでした。
遠くから重く細かく体に伝わる、地響きのような振動。次第に大きくなってこちらに近づいて来る。来る、来る、来るー。
ブオンブオンブオーーン! ブオオオオーーーーーン!
ギュインギュインギュイーーン! ギュイイイイーーーーーン!
ズドズドズドーーーッ! ズドドドドーーーーーッ!
パラリラパラリラ~~~♪ パラリラパラリラ~~~♪
そう!バイクで爆走関連のみなさんの登場です。
第一集団が通り過ぎたと思ったら、第二集団、第三集団と現れるのです。どんだけの巨大組織なんだよ!
そして、やれやれやっと行ったか、と、眠りにつこうとするとまたやってくるのです。1時間後くらいに。これ、行きと帰りなの?ねえねえ、どこ行ってきたの?教えて!
ちゃんと信号待ちもしているみたい。その間ふかしっぱなしだからよくワカルヨ。ちゃんとルール守ってイルノネ。
たまに日曜の昼も走っているときがあります。
そんなときは私もベランダに出てみます。そこには、色とりどり、形さまざま、乗り方いろいろなバイクの列が。その車体は陽の光を受けキラキラと光を放っている。
キレイ・・・。トテモ・・・。
なるほど、それぞれのバイクは、手をかけ工夫を凝らされた、この世で唯一の、表現というべきものなのだね。
そして自分の出す「音」も重要な表現の一つなのだね。
わかりました。そうですか。私がデューク東郷でなくてよかったね。ミラーの一つもフットンデイタカモネ。
また、走るのが金曜と土曜の夜というのが、無職の心をちくちくと差すのだ。
もしかして日曜の夜は明日に備えて眠るのかい?仕事してるんだね。エライヨネ。高そうなバイクも買えるんだものネ・・・(ただのひがみですみません)。
しかし、ここ最近は全くその音を聞かなくなりました。
このご時世で密・外出を避けているのか。寒い季節だからか。どなたかが通報などしたのか。
※最寄りの警察署、または交通捜査課などが相談・通報を受け付けているらしいです。
自分の住む県警のホームページにはメールの対策室専用フォームが設けられていました。
3.人の声や生活音などはなし
実は寝るときに一番つらいのはこれ。今の住まいでは人の声や生活音が気になったことはこれまでありません。
ずいぶん前に住んでいたマンションには、学生さんも住んでいるようでした。日中のギター(笑)はまだガマンできた。
ある夜、隣の部屋から複数の結構大きな声が聞こえてきました。ワカモノの宴会だな。夜が深まるにつれそれらの声はますます大きくなって。
もうガマンならん。こっちは明日の仕事のために寝ないといけないんだよ!(当時からカリカリするのは仕事が関わっているときだな)
むくりと起き上がり、となりの部屋へ。
ピンポーン・・・。ピンポーン・・・。ピンポーン・・・。
ピポピポピポーン・・・。
住人は出てこない。私は部屋へ帰りました。そして驚くほど静かになったよ。物音ひとつせず。
いやあ、のどかな時代でした。今だと何されるか怖くてできないね。
当時は隣の住人こそ怖かったでしょう(多分ごく普通の学生)。ドアの向こうのピンポンの人はどんな人かわからない。コワイ系の人だったらどうしよう。その人明らかに怒っている。出てこなくて正解です。その後、びくびくしながら部屋を出入りしていたならキノドク。「しずかにしてネ」と言いたかっただけなのヨ。
部屋探しのときにできること
騒音の部屋を避ける、もしくは騒音の程度を知るために、部屋探しのときにできることがあります。
- 内見では窓を開けておく …窓一枚で音の大きさがずいぶん変わります。実は我が部屋も、夏の夜など窓を開けて寝ようとするとちょっと騒音が気になるのです。内見ではある程度の時間窓を開けておいて、車の音・人の話し声などどの程度かを知っておきたいものです。
- 不動産屋さんにトラブルがなかったかを聞く …住民同士のトラブル、音の苦情、音が理由での退去の有無など、聞いてみるとよいでしょう。あれば率直に教えてくれると考えられます。言わずに後で苦情がくると困るので。
「音」については実際住んでみないとわからないところがあると思います。人によって「気になる/気にならない」の感覚も違いますし、許容できる範囲も違います。難しいところです。
自分は音で迷惑をかけていないだろうか
今は良いのですよ。無職なので常識的な時間に掃除と洗濯をしているので。
今後仕事をするとなると、また夜遅くなっても掃除と洗濯をしたくなってしまうでしょう。これまで部屋にいて、他の部屋の掃除機の音・洗濯機の音は聞こえたことがないから大丈夫かしら。
これから暖かくなります。
爆走音を聞きながら、眉間にしわを寄せうっかりM-16(東郷愛用)を握りしめることのないことを祈ります。
また私自身が狙撃されないように、急にピンポンを鳴らされないように、注意して生活したいと思います。