水道代の節約、ほどほどでいいですか?
はあ~、極楽極楽・・・。
やっぱ風呂はいいなあ。体中の細胞が喜んどるよ。
とくに表面の皮膚の細胞はあったかい湯からやさしくされて「わーいわーい」言うとるよ。血がうれしくてうれしくて血管じゅうを走り回っとるのがわかるよ。よかったねえ。
そして、思い出しました。
子どもの頃に読んだ、ヘレン・ケラーの伝記を(以下、うろ覚え)。
ヘレン・ケラーは小さなころ、病気のために、目が見えなくなり、耳が聞こえなくなり、話すこともできませんでした。ある日、ヘレンは庭の井戸のポンプを押していました。ほとばしり流れ出る水。手に勢いよく当たる冷たい感触・・・。そのときとっさにサリバン先生が手のひらに文字を書いたのです。
「ウォーター(水)」
その瞬間、ヘレンは「ものには名前がある」ことを知ります。名前があることで、世界を感じ、考えることができるようになりました。
ヘレン・ケラーは、無から有の世界へ、やみから光の世界へと歩みだしたのでした。
「ウォーター(水)」
ヘレン・ケラーを知の世界にいざなう力を持つものよ。
そのものは、日々の金勘定に汲々とする無職の女に、こうして生命の鼓動を感じさせ、この世は喜びに満ちていることを教えてくれるのであった。
ということで、みなさん水道代の節約やっていますか。
私はあんまりやっていない。
なぜなら風呂と洗濯が好きだから。
本日は好きな風呂と洗濯について語りつつ、水道代の節約について考えたいと思います。
水道代(2か月分)
3200円くらい~3700円くらい です。
主な水の使いみち
1.風呂 …湯船メインです
2.洗濯 …毎日
3.トイレ他 …無職は基本家にいる、よって有職者より使っている
1.風呂、いにしえに思いを馳せて
湯船につかる頻度は1週間に5回くらい。くたびれているときはシャワーのみ(無職なのにくたびれるナゾ)。
引っ越す部屋を探すときに、湯船ありも大事な点でした。最近できた新しい部屋にはシャワーだけのところもありましたが、やっぱり湯につかりたい。
今の住まいの風呂は3点ユニットです。「そこにつかるのはチョット」の方もおられると思いますが、気にならない鈍感タイプでよかったよ。機嫌よくつかっています。
一時期、節約目的でシャワーのみにしていたところ、不都合が2点。よく洗っても肌がざらつくことと、眠れないこと。まあ、眠れなくても無職なので気は楽なのですがね。
ということで、一番の目的は快楽。
つかった瞬間のアレ。全身が喜びの雄たけびを上げるよ。はあああ~。
そして興奮が収まったころに、皮膚でお湯を落ち着いて味わう。全身が温かいもので包まれ優しくされるあの感覚。
その歴史は仏教伝来のころにまでさかのぼるという。ああ、遺伝子に組み込まれた喜びの深さよ!
2.洗濯の快楽に日々溺れ
洗濯が好きなのです(実際はほぼ洗濯機ががんばる)。洗濯にまつわるいろいろなことがキモチイイのですよ。
無職なのに毎日洗濯機を回すワタシを、快楽に溺れるワタシを許して。
これでも回数は減らしました。ガマンしているのだ。勤めているときは1日2回洗濯機を使用。一人暮らしなのに。
洗うもの、あるのですよ。朝はシーツ・枕カバーにパジャマ(加齢臭が気になるヨ)、夜はその日着たものや制服、風呂後のタオルなど。ほらね!
汚れものをやっつけるというスッキリ感。ウンウン言いながら働く洗濯機のけなげさ(今の洗濯機、回っているとき中覗けないつくりでものすごく残念、グルグル見たいヨー)。干すときに漂う洗剤の香り。
取り込むのもしあわせ。清潔でふわふわの布は、手にやさしくてさわやかな香り。きちんと隅を直角にして畳むときの達成感。アイロンがけは少しアクティブ!しわしわのものがパリッとする爽快感があるよ。
この時間はやさしい香りに包まれながら頭を空にして手を動かすだけなのだ。
以前人と話していた時に、私が「趣味ないんスよねー。楽しいのは洗濯くらいかな、へへ。でも水道代かかってると思うんスよねー」と言ったときです。その人がこう言ったのですよ。
「趣味にはお金がかかるものですよ」
ですって!
なるほどね!!!私は皿が割れんばかりに膝を打ったね。
そうだよ!洗濯は趣味だから、お金がかかるんだよ!かけていいんだよ!
それ以来、このように散財しているわけです。
水道代は節約するとどうなるの?
今回、水道料金について調べようと、住んでいる自治体のホームページをみたところ
「2か月分の水道使用量が16㎥までは基本料金〇〇円(消費税等、下水道使用料含む)がかかります。」
と書いてありました(自治体によって水道料金の基本料金は異なります)。ふむふむ、16㎥までは同じ金額で、17㎥以上から使用量によって水道代が上がるわけね。
あれ?最近の使用量15㎥くらいだよね。基本料金内で収まっている。そういえば、このところ水道代はずっと同じ。ということは、これ以上切り詰めても金額は変わらない。
雲間からわが狭小ワンルームに光が差し込みました。
「風呂と洗濯、今の調子でいけるかも!!」
では、昨年水道料金が400円くらい高かったときはどうだったのか。
あのときは、本当に毎日湯船につかっていました。今よりお湯をたくさんためて。いけないのはうっかり風呂からあふれそうになるまで入れたりもしていたこと。無職にあるまじき無駄遣い。
つまり、心して水を大切に使い無駄をなくせば、このハッピーライフを続けることができるかもしれないのである。
ああ、世の中はやさしい。無職にもささやかな快楽を求めることを、こうして許してくれるのだ。
水を大切にすることを誓う
こうして無職は、蛇口をひねれば当然のごとく流れ出る水のありがたさをしみじみと味わったのであった。
食器を洗うときは一旦水を止めよう。洗濯のときは洗濯物の量に水を合わせよう。歯磨きのときは蛇口を閉めよう。なお一層水を大切にしよう。
水の提供に日々尽力くださっている厚生労働省、国土交通省(国の水道関連省庁がこの2つらしい)及び地方自治体水道局の方々への感謝を胸に、無職は水を大切に無駄なく使うことを心に誓うのであった。